
豊胸術 人工乳腺法 −バッグの種類−

シリコンジェルバッグ(コヒーシヴシリコンバッグ)
シリコンとは、ケイ素と酸素の共有結合を基本とする有機ケイ素樹脂のことです。有機ケイ素樹脂とは難しい言葉ですね。有機ケイ素化合物は自然界には存在せず、化学反応によって人工的に創り出されます。このものから得られる材料の一つが、有機ケイ素樹脂(シリコン)なのです。有機ケイ素樹脂は、毒性のない、環境にやさしい物質として、医薬品や化粧品などのさまざまな分野で利用されています。このシリコンジェルについて、私達がよくご質問を受けるのが、その安全性です。
1992年、乳がんや自己免疫疾患の原因になるのではないかということが指摘され、アメリカのFDA(米国食品医薬品局、これは日本における厚生省です)がシリコンバッグ使用中止要請を出しました。しかし、現在ではシリコンと乳がん・自己免疫疾患との因果関係は否定され、全世界で多くの医師が再び使用しています。シリコンを内容物にしたバッグには、2種類あります。旧来よりあるシリコンの流動性の強い(液状)タイプと近年になって開発されたシリコンが流動しないコヒーシヴタイプです。
コヒーシヴとは、何とも舌を噛みそうな名前ですが、"拡散しない"と言う意味です。何が拡散しないのかと云うと、バックの中身のシリコンです。
コヒーシヴタイプは内容物のシリコンの凝集率を高くして、万が一、エンベロープ(バッグの表面の膜)が破れても体内に“拡散しない”のが特徴で、例えてみれば、お菓子のグミ(もちろんグミより柔らかいですが)のようなものです。以前は感触が硬く敬遠されていたコヒーシヴシリコンですが、現在は、非常に柔らかいソフトコヒーシヴシリコンが開発され、自然な胸の触感と変わらなくなりましたので、皆さまにお勧めしています。現在シリコンジェルの人体に対する有害性は否定され、世界的に最もポピュラーなバッグといえばこのコヒーシヴシリコンと言えます。
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